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【中国語論③】台湾語学留学したからといって繁体字にこだわる必要はない

投稿日:2016年7月6日 更新日:

亀

台湾語学留学して中国語を勉強した僕は、繁体字こそが真の中国語だと思い込んでいました。

さらに台湾にいたときは、中国大陸で使われている簡体字は『悪』だと思い込み、できるだけ目をそむけていました。

ですが、それって超ムダな考えだと気づいたんです。

台湾は繁体字、中国は簡体字

留学中は繁体字まみれの環境です。教科書、街の看板、飲食店のメニューなど、すべて繁体字です。

当時、簡体字を目にするのは中国語の辞書や日本製の中国語の本ぐらいだったでしょうか。僕は台湾で簡体字を習得していません。教科書自体が繁体字ですしね。

正直、繁体字を覚えるだけで精いっぱいですよ。簡体字を同時に習得しようだなんて思いもしませんでした。

そもそも繁体字を覚えるときは、漢字に加え発音記号(拼音)も覚えないといけないんです。

ですので留学中はついでに簡体字も覚える余裕なんて、まったくありませんでした。

メモ

台湾では漢字の違いのほかに、発音記号、文法、言い回しの違いなどがあります。

どちらが覚えやすい?

日本人は繁体字のほうがとっつきやすいと思うんですよ。

上のイラストにある『亀』の漢字でいうと、

繁体字→『龜』
簡体字→『龟』

簡体字でも、まだ亀っぽいですよね。

ですが、『龍』だと、

繁体字→『龍』
簡体字→『龙』

このとおり、繁体字は日本の漢字と一緒です。

ですが、簡体字の『龙(龍)』は知らないと日本語の「尤も(もっとも)」と勘違いするかもしれません。

あと、書いたらわかりますが、簡体字はバランスが取りにくいと思うんです。

これとか。

『书(書)』『东(東)』

デザイン的に変な感じがするんです。漢字というより記号っぽい気が。

繁体字は細かい字が多いけどバランスが取りやすいです。

覚えやすいのは繁体字で間違いないです。日本でもまだ残っている漢字もありますしね。学生時代の漢文を思い出します。

繁体字にも見ただけではわからない漢字はたくさんあります。笑

中国語の使用率からみて

中国語を使う人口は世界で10億人というデータを見たことがあります。

そのうち、簡体字と繁体字の割合はわかりませんので人口から計算してみます。

台湾の人口は2,300万人ほど。

単純に人口から計算すると、繁体字使用者の割合は、

たったの2.3%…

超少数派ですよ。

あ、香港も繁体字を使っていますね。※香港は広東語です。

ですが香港の人口700万人を加えても3,000万人。

それでも3%…。

中国語=簡体字みたいな数字ですね。

台湾人は簡体字を使わない?

すごく気になりませんか?

僕が2年台湾で過ごしてわかったことですが、台湾人は適度に簡体字を取り入れて使っていますね。筆談になったときにわかります。

繁体字はめんどくさいってよく言ってますよ。

そして学校で習ったわけではないのに、だいたい簡体字を読めるって言います。

どこで覚えたの?という疑問が…

ほとんどの人が口をそろえて動画サイトといいます。翻訳の字幕が簡体字なので自然と覚えたそうですよ。

簡体字を覚えるのは、そんなに難しい話ではないと台湾人は言います。

これは僕も同意です。

今年、中国語の試験「HSK」を受験した際に、簡体字で覚え直したのです。それが意外と苦痛ではなかったんですよ。※HSK4級レベルまでなら。

これがもし逆なら嫌だったと思います。簡体字で覚えて書き慣れたものを、繁体字で覚え直すのは大変でしょうね。なにより書くのが苦痛かなと。

あと、びっくりしたのが病院での簡体字率です。

日本人相手になると病状の説明などは筆談まじりになるわけですが、お医者さんの簡体字率がとても高かったんです。

▼僕がよく通っていた夜市でもこんな看板が。

わかる人にはわかると思います。混じってますよね。

台湾人でも簡体字についてはほどよく取り入れている印象を受けました。

台湾人は繁体字を間違わないで書けるのか?

これも気になりませんか?

細かい字を間違わないで書けるのかという疑問。

そもそも友人の書いた字を見ること自体、なかなか機会がありません。

ですので先日、日本に遊びにきた友人に抜き打ち漢字テストを実施してみました。

お題はもちろん『龜』

そしてテスト結果がこちら。

亀-02

なんか微妙に違う…。不正解!笑

正解を見せると、「だいたい一緒だ!」と適当な回答。

そのあと、「日本の漢字はこうでしょ」と自慢気に書いたのがこちら。

亀-03

それは簡体字ですよ。笑

そして日本の『亀』を見せると「変な字」とのコメントをいただきました。

どうやら台湾人のなかには、日本の漢字=簡体字と思っている人がいるようです。

もしかしたら上で書いたお医者さんの簡体字率の高さは、そういう理由かもしれませんね。(推測)

台湾人のなかにも、ちゃんと繁体字を書けない人もいるということです。笑

日本で目にする中国語は簡体字が多い

日本のあちこちで見る中国語のほとんどが簡体字です。

看板などですと、まれに簡体字の下に繁体字が並列表記されている程度。

そういえば以前、日本の友人が(簡体字の中国語をさしながら)「これどういう意味?」と聞いてきて、「わからん」と答えたことがあったんです。

そしたら「2年も現地で勉強してわからんもんなの?」と言われてしまいました。笑

中国、台湾で使われている漢字が違うことなど知らない人の方が多いかもしれません。

さらに台湾で中国語が使われていることするら知らない人もいるかもしれませんね。

台湾=台湾語と思ってる人が意外と多いようです。

台湾語学留学で学んだのは台湾語ではなく中国語(台湾華語)ですよ

簡体字をそのまま繁体字にすると…

余談ですが、企業や自治体のウェブサイトに中国語(簡体字)、中国語(繁体字)と翻訳ページを作成されているところがあります。

しかし、中身を見てみると、簡体字の翻訳ページをそのまま繁体字に変換しただけというものが存在します。

言い回しや単語の使い方など、違いがあるのでネイティブが見たら理解できない箇所があるようです。

と、台湾人の友人が教えてくれました。

作成している担当者レベルでも、簡体字と繁体字は字だけ違うという間違った認識の人がいるのかもしれませんね。

オススメは両刀使い

少し前まで簡体字アレルギーだった僕が言うのもなんですが、繁体字だけしか読めないって、もったいないと思いませんか?

色々と事例を挙げて書いてきましたが、僕の結論は台湾語学留学したからといって繁体字にこだわる必要はないということと、簡体字は覚えておいて損はないということを言いたかったのです。

日本で独学する場合、書店で販売されている学習書のほとんどが普通話(簡体字)で作成されています。

台湾華語(繁体字)とは違いがあれども根幹は中国語なのです。例えるなら標準語と関西弁のレベル程度ですよ。(少し言い過ぎ?)

 

僕は台湾から帰国してからHSK(中国主催の中国語試験)を受験しました。

台湾にも繁体字の試験があるんですが、受験しようとは思わなかったんです。

簡体字アレルギーの僕が繁体字の試験を受験しなかった理由は試験の知名度です。

どうせ受験するなら知名度あるもので、レベルがわかりやすいものの方がいいじゃないですか。

 

最近は、簡体字で作成された学習書を数冊買いまして、台湾ですっきりしていなかったところを重点的に自習しています。

簡体字を拒絶したままだと、こういった選択肢はなかったでしょう。簡体字を受け入れるメリットはあっても、デメリットは思い浮かびません。

むしろ、受け入れないほうにデメリットがあるように思えます。

 

行ったことないし、今後行くかどうか不明ですが、もし中国に旅行に行ったら言葉や漢字で悩むことはないでしょう。

中国にも絶景があるんですってよ。

これはJR大阪駅のホームにある大きめの看板です。

JR大阪駅看板

簡体字がなく、繁体字だけの看板ですよ。

珍しいので台湾人に写真を送ったことがありました。

ですが、今は逆になんで繁体字だけなのかな?と思っています。

 

僕は今後、両刀使いに磨きをかけることにしました。

前言撤回してHSK5級を受験する日もそう遠くはないかもしれません?

それではまた。

その他の「中国語論」はこちら

※見出しにある亀のイラストは、マンガ家でイラストレーターの小山健さん(@koyapu)からいただきました。

こちらの記事もどうぞ

1. iPhoneやMacで中国語(繁体字、簡体字)や声調符号を打てるようにする方法と注意点

2. 【アラフォーで台湾語学留学】お悩み02「中国語を勉強するのに電子辞書とスマホの辞書、どっちが必要?」

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サラリーマンを辞め、2013年〜2015年まで台湾語学留学した経験をもつ大阪在住のアラフォー男。将来は台湾の花蓮に移住予定。 台湾語学留学中のブログ▶『40歳からの台湾留学

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